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2025年02月10日02:10

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見るまで死ねない映画シリーズ 千恵蔵版『悪魔が来りて笛を吹く』

東映が製作し、片岡千恵蔵がスーツ姿の金田一耕助を演じたシリーズ第4作『悪魔が来りて笛を吹く』。フイルムが散逸し、現存しないと言われた幻の映画でしたが、昨年16ミリフイルムが見つかり、復元されました。

復元に当たってはクラウドファンディングが設定され、自分も参加。
このたび、ようやく幻の『悪魔が来りて笛を吹く』を見ることができました。

1954(昭和29)年4月公開。白黒・スタンダード・サイズの作品です。

【物語】
冒頭、名探偵・金田一耕助の助手=白木静子女史(千原しのぶ)が、東京で起きた凄惨な「天銀堂事件」について説明する。事件の犯人と目された、もと子爵の椿氏は、冤罪の重圧と恥辱に耐えきれず、自ら命を絶ったものとされていた。
しかし椿氏の娘である美彌子(杉葉子)は、父が生きているのではないかと疑い、著名な名探偵である金田一耕助(片岡千恵蔵)の探偵事務所を訪れる。

…意外なことに、かなり原作に忠実に展開します(ラスト直前までは)。
しかしあの大長編を80分弱に収めているため、猛スピードで物語が展開。しかも原作とな異なる真犯人が設定されており、それも物語上の破綻がないという驚くべき脚本術によって、妙な満足感が得られる仕上がりに。

もちろんクライマックスは片岡=金田一と真犯人との大銃撃戦で締めくくり。
名探偵は助手の白木女史と手を取り合い、どこまでも海岸を歩いていくのでした。

近親婚の繰り返しによって生じた陰惨な事件は、匂わせる程度の軽い描写に留められています。このあたりは製作された時代を考えると仕方ないこと。

それでも片岡千恵蔵の金田一耕助は(あれはあれで)なかなか良いし、テキパキ働く白木女史、のちに自身も金田一を演じることになる岡譲二が轟警部役など、見ていて飽きない楽しい作品でした。★★★★。

クラウドファンディングというものに初めて参加しましたが、本編後のエンド・クレジットに自分の名前が出ると、ちょっと嬉しいものです。

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