「午前十時の映画祭」で、4Kリマスター版『海底軍艦』を見て来ました。スクリーンで見るのは初です。
1963(昭和38)年、12月公開のお正月映画。
カラー、東宝スコープの特撮大作です。
【物語】
土木技師が行方不明になる事件が発生。カメラマンの旗中(高島忠夫)は、たまたま事件を目撃したことから調査を開始。もと海軍少将の楠見(上原謙)が重役を務める海運会社に行きつく。間もなく、かつて滅んだはずの”ムウ帝国”から各国に脅迫状が届き、全面的に降伏することを強要してきた。
楠見らは、国連の要請を受け、かつての部下である神宮寺大佐(田崎潤)が建造したという万能戦艦・海底軍艦を求め、太平洋の孤島へと赴く。
…監督:本多猪四郎、特撮:円谷英、音楽:伊福部昭という黄金コンビの特撮映画。
終戦間際の海軍が密かに建造していたという万能戦艦が、超科学を操る海底帝国と戦うという物語で、のちの庵野秀明「ふしぎの海のナディア」の原点的な作品です。
およそ世界的事件とは無縁の人物が事件と関わることになるというプロットは、東宝特撮によくあるパターン。お気楽なカメラマンの高島忠夫と助手の藤木悠は、いかにも戦後派の明朗な若者であるのに対し、元帝国軍人の上原謙、田崎潤が重厚な演技を見せ、対照的です。ムウ帝国の悪玉に平田昭彦、天本英世、佐原健二らが出ており、いつもの東宝特撮映画の顔ぶれがそろっていて楽しいです。
出番とセリフは少ないですが、ムウ帝国皇帝役の小林哲子もインパクト大。
最後の姿が悲壮でした。
実写と特撮との合成が精密で、マット画を駆使した特撮シーンも見どころです。
★★★。
「午前十時の映画祭」、次週はこれまた東宝特撮『妖星ゴラス』です。
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