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2023年10月02日01:21

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傑作!『首』(1968)

戦時中におきた「首無し事件」と、調査に奔走した弁護士を描いた実録映画『首』を見ることができました。

ずっと見たかった幻の映画で、名作との誉れ高いのにソフト化されず。このたび、東宝から廉価盤DVDがリリースされたものです。

1968(昭和43)年。白黒・スタンダード・サイズの作品です。

【物語】
戦時下の、昭和19年。
バクチや闇物資の横流しで検挙された炭鉱夫が、留置所で不審な死を遂げた。警察は死因を脳溢血と発表し、早々に幕引きを図る。
死に疑問を持った炭鉱のオーナー夫人や技師たちは、弁護士の正木ひろし(小林桂樹)に調査を依頼。当初は遺体を司法解剖に回す手続きだけで済むだろうと思っていた正木だが、警察による暴行死の疑いを持ち始め、ついには衝撃的な決断を下す。

…警察権力への怒りに燃え上がり、被害者の無念を晴らそうとすべく、狂気とも言える手段に出る実在の弁護士を小林桂樹が熱演!小津安二郎監督の『小早川家の秋』や、今井正監督『ここに泉あり』で演じた温厚な人物と同一人とは思えないほどの狂いぶりで、このあとの『日本沈没』の田所博士への源流を感じました。

モノクロ、スタンダード・サイズの枯れた画面も良かった。戦時中でしかも冬という、乾いた感じが良く出ていました。一方で、例のブツをかかえて満員列車に乗り込み、警官に疑われるシーンの熱気とスリルも際立っています。

これが実話だと言うのだから凄い。再現した映画も凄いものです。
戦時中の不気味な挿話でした。傑作です。

★★★★。

DVDには、プレスシートや劇場向けの宣伝心得など、膨大な特典資料を添付。
画質も極めて良好でシャープ、音声もモノラルながら明瞭です。
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