007シリーズの60周年を記念し、10本の作品を4Kレストア化してリバイバル上映する企画、”BOND IS BACK in theaters 2023”で、第6作『女王陛下の007』を見て来ました。
地元劇場では当然上映がないので、新幹線で仙台へ。
『女王陛下の007』は、生涯の自己ベストにも入れている作品なので、この映画をスクリーンで見ることは悲願でした。
007シリーズ全25作品の中でも特異で、公開当時よりも近年になって再評価された作品です。
1969(昭和44)年、イギリス映画。ボンド映画では唯一と言ってもいい、クリスマスが舞台となる映画です。
パナビジョン/シネスコサイズ。4K上映です。
【物語】
ジェームズ・ボンド(ジョージ・レイゼンビー)は、自殺しかけた娘を助ける。
娘は、組織”ユニオン・コルス”のボス(ガブリエル・フェルゼッティ)の一人娘トレーシー(ダイアナ・リグ)であった。
父の頼みでトレーシーと交際を始めたボンドは、代わりに宿敵ブロフェルド(テリー・サバラス)の手がかりを掴み、スイスへと飛ぶ。一方でボンドとトレーシーは、互いに惹かれ合っていく。
…25作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で最大のリスペクトが捧げられたのが本作。
衝撃的なエンディングや、ルイ・アームストロングの美しい主題歌が異彩を放つ傑作です。
最年少の、当時30歳で2代目007を襲名したジョージ・レイゼンビーは、当時こそ酷評されたものの、シャープなアクションやスマートな身のこなしは唯一無二。初代ショーン・コネリーは偉大ですが、前作『007は二度死ぬ』ではやる気の無さが滲み出ていたのに対し、ジェームズ・ボンドというスタイルを完璧に演じていたのはレイゼンビーの方だと再認識できます(『二度死ぬ』は違う理由で大好きですが)。
ダイアナ・リグも、シリーズの長い歴史の中では絶世の美女とは言い難いかもしれませんが、余裕たっぷりにこなすカーアクションや、あの気品は、歴代のボンドガールの中でもオンリーワンの存在です。
もう何回見直した映画か分かりませんが、今回見ると、ブロフェルド=テリー・サバラスの働きぶりにも感心。自らチームを率いてボンドを追撃するブロフェルドは、サバラスだけです。部下に容赦ないのがまたいい。
パナビジョン初期の1969年の作品ですが、4Kレストアされた画像は大変シャープでした。恐らく既存のソフトと同じ5.1chサラウンド音声で、奥行きに時代を感じさせますが、艶も感じました。
ああ、そしてあのラスト。
あれが来ると分かっているのに何度も見てしまい、何度も泣けてしまいます。
★★★★★。映画館で見られて感激でした。
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