『女王陛下の007』のピーター・ハント監督、3代目007のロジャー・ムーア主演ということで見たくて仕方なかったパニック・スリラー『ゴールド』を、Amazon Prime Videoのラインナップで偶然見つけ、あわてて見てみました。
ずっと見たかったのですが、大昔に出たDVDはとっくに廃盤、それ以来再発売もされていません。今回のアマプラ版はデジタル・リマスターのようで、画質も音質も非常に良いです。
1974年のイギリス映画。シネマスコープ・サイズですが、当時のパニック映画ブームに便乗してか、日本では70ミリにブローアップされて公開されています。
【物語】
南アフリカ、ヨハネスブルグの金鉱。
技師のスレイター(ロジャー・ムーア)は、事故死した現場監督に代わって監督に就任する。
しかし裏では、わざと金鉱を水没させて株価を操作せんとするシンジケートの陰謀があった。そうとは知らないスレーターは、金鉱会社社長夫人のテリー(スザンナ・ヨーク)と深い関係になっていくが…。
…ロジャー・ムーアのフィルモグラフィでは、『007/死ぬのは奴らだ』と『007/黄金銃を持つ男』の間に位置する作品です。ちょうど脂が乗りきっていた頃で、非ボンド映画でも伊達男ぶりを発揮していて見ていて楽しいです(前妻と離婚していて慰謝料に追われているのに、高級車と高級アパートを持ってるという設定)。
不倫相手がスザンナ・ヨーク。よっぽどムーアとウマが合ったのか、このあとの『ラッキー・タッチは恋の戦略』でも共演しています。
その父で、金鉱会社会長にレイ・ミランド。てっきり陰謀の黒幕となる悪玉かと思っていたら、従業員思いで現場主義の叩き上げの会長という美味しい役でした。キャリアの後期はC級Z級映画が多かったレイ・ミランドですが、今回は美味しい役です。悪玉は、これまた名優のジョン・ギールグッドです。
監督のピーター・ハントは、『女王陛下〜』ほどの精細さはないものの、ソツなく撮った感じです。第2班監督を、これまだボンド映画でお馴染みのジョン・グレンが手掛けています。
タイトル・デザインまで007のモーリス・ビンダーなので、007風味の異色なパニック映画として面白かったです。
ただし70ミリで見るほどの大作映画ではないなあ。★★★。
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