配信作品『ほの蒼き瞳』が劇場公開されたので、見て来ました。
なかなかの力作ミステリーで、好物の探偵談です。
【物語】
1830年、ニューヨーク郊外。
陸軍士官学校の敷地内で、ひとりの士官候補生が不審な死を遂げた。
元刑事で、いまは引退の身であるオーガスタス・ランドー(クリスチャン・ベール)が捜査の依頼を受け、調査に乗り出す。オーガスタスは、死んだ候補生と同級生のエドガー・アラン・ポォ(ハリー・メリング)に協力を頼み、2人の調査が始まる。
…クリスチャン・ベールのほか、シャルロット・ゲンズブール、ジリアン・アンダーソン、トビー・ジョーンズ、ティモシー・スポール、ロバート・デュヴァル(!)など、豪華なキャストです(シャルロット・ゲンズブールなんて、酒場の女主人というもったいない役)。
特筆すべきは若き日のポォ役のハリー・メリングで、『ハリー・ポッター』シリーズからの面影がない、成長した姿を見せていますが、主役のクリスチャン・ベールを食うほどの存在感と上手さに驚きます。ホームズ=クリスチャン・ベール、ワトソン=ハリー・メリングなのに、ラストでは逆転する面白さもありました。
一方で、ラストはミステリとしての禁じ手に触れています。
その構成はアガサ・クリスティのある作品からの影響が大きいようで、賛否が分かれそうなところです。
ハワード・ショアのスコアは『羊たちの沈黙』風で、作風も似ているので、これは監督の趣味か。冬のニューヨークの寒々しい風景も作品にマッチしておりました。
★★★★。ポォ好きならば見るべし。
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