森見登美彦原作の「四畳半神話体系」と、上田誠(ヨーロッパ企画)の「サマータイムマシンブルース」をミックスさせたという狂気のような映画『四畳半タイムマシンブルース』が2本目の新作映画です。
「四畳半〜」はTVアニメ版を経て、続編とも言うべき映画『夜は短し歩けよ乙女』があり、『サマータイムマシンブルース』は上野樹里主演の実写映画版があって、どちらも傑作だったので、このミックスは狂気であり、狂喜でもあります。
【物語】
真夏の京都。
大学生たちが住むアパート「下鴨幽水荘」において、唯一エアコンのある「私」(声:浅沼晋太郎)の部屋は、たまり場となっていた。騒動の末に、エアコンのリモコンが故障し、途方に暮れる一同は、物置でタイムマシンを発見。
「リモコンが故障する前にタイムトラベルし、リモコンを取ってくる!」ことを思いついた一同は、さっそく実行に移すが、小さなほころびから取返しのつかない事態に陥ってしまう。
…いわば「四畳半神話体系」のキャラクターたちが演じる「サマータイムマシンブルース」で、2作の相性が良く、すんなりと自然に収まってしまったのが弱点と言えば弱点。意外な化学反応はなく、すっきりと仕上がってしまいました(面白さは保証つきですが)。この点は、枠から飛び出してスペクタクルな映画となった湯浅監督版『夜は短し歩けよ乙女』の方がアタマ一つ分ほど上でした。
随所に散りばめられた小ネタや小道具が、クライマックスに向けてちゃんと収束していくのは、見ていて快感です。
★★★★。
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