戦後イギリス製サスペンス映画の傑作とされる『戦慄の七日間』がAmazon Primeのラインナップにあったので、見ました。
パブリック・ドメインの国内盤DVDも出ています。
1950(昭和25)年、ロンドン・フィルム配給。白黒映画です。
ワイドスクリーン登場前の作品なので、オリジナルは4:3のスタンダード・サイズだと思いますが、Amazon Prime版はビスタ・サイズにトリミングされています。
【物語】
ロンドン。国立研究所で働く物理学者のウィリンドン教授(バリー・ジョーンズ)が、開発中の小型原爆を盗み出し、「政府が核開発を止める声明を出さないとロンドンで爆発させる」という手紙を首相に出して失踪する。タイムリミットは7日後、日曜日の正午だった。
スコットランドヤードの必死の捜査にも関わらず、教授は発見できない。
爆破予告が刻一刻と迫る。
…ハマー・フィルムのホラー映画の作曲家として知られるジェームズ・バーナードと、後に『007/ゴールドフィンガー』『オリエント急行殺人事件』の脚本を手がけることになるポール・デーンが原案を担当し、本作でアカデミー賞を受賞しています。
ドキュメンタリー・タッチに徹し、後半のロンドン市民疎開のシーンでは大量の市民を動員して撮影するなど、リアルな演出は迫力があります。反面、ヒッチコック的なサスペンス演出には欠けるので、地味な仕上がりになったのはやや残念。
しかしそれを補っても充分面白いので、これは一見の価値ありです。
スターに頼らず、脚本で勝負した映画のお手本です。
ミミ・レダー監督の『ピースメーカー』の原典はここにあったのか。ようやく気が付きました。★★★★。
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