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2022年07月09日23:59

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ベストテン更新の快作 『映画 ゆるキャン△』

2018年と21年に2シーズン放送されたTVアニメ「ゆるキャン△」の劇場版、『映画 ゆるキャン△』を見て来ました。

原作漫画とTVアニメ版は、女子高生がキャンプをするというもので、その丁寧なキャンプ描写が話題となり、キャンプブームを牽引したと言われる作品。

今回の映画では、大人になった主人公たちを描いています。原作では女子高生のまま連載中なのに、映画では未来をオリジナルに描いている訳で、この設定判断はかなり斬新です。
(かつて「機動戦艦ナデシコ」の劇場版がTV版よりも未来を描いて大失敗したという悪夢が…)

しかし、この判断は大成功でした。英断と言って良いでしょう。

【物語】
TV版から数年後。
大人になり、名古屋の出版社で働く志摩リン(声:東山奈央)のもとに、高校時代の”野クル”(野外活動サークル)メンバー・大垣千明(声:原紗友里)がやってくる。県の観光推進の仕事をしている千明から、今は使われていない地元の屋外施設の活用方法について相談を受けたリンは、軽い気持ちで「キャンプ場にしたら」と提案。乗り気になった千晶は、かつての野クルメンバーを集め、キャンプ場を作るという計画を始める。

…TVシリーズでは、主人公たちが女子高生であっても高校生活をほとんど描かず、あくまでキャンプ描写に徹しており、それが映画版になっても違和感なく感情がスライドできた大きな要因です。メイン主人公である志摩リンと、親友の各務原なでしこ(声:花守ゆみり)の仕事風景は描かれるものの、それらはメインではなく、キャンプ描写と食事シーンに注力されており、キャラクターの年齢が上がってもTV版のスタンスは守られているのは好印象です。

とはいっても志摩リンの(勤め先の出版社での)仕事風景にはしっかりと「社会人としての大人の事情」が加えられてはおります。しかし、その緊張感を和らげる職場の先輩の存在が大きく、作品に柔らかさを与えています(その先輩というのがどう見ても大泉洋をモデルにしています。さすが「水曜どうでしょう」を愛する原作者が監修しているだけあります)。

目下のところ、今年の個人的ベストテン中位に食い込む良作です。
★★★★。
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