オードリー・ヘプバーンの映画というと名作揃いのイメージですが、中にはこんな珍品も。
という訳で、久しぶりに見たくなった『パリで一緒に』を廉価版BDで購入して見ました。むかし地上波のカット版で見たっきりの映画。
1963年のアメリカ、パラマウント映画です。
【物語】
ハリウッドの脚本家リチャード・ベンソン(ウィリアム・ホールデン)は、パラマウント映画の新作「エッフェル塔を盗んだ娘」の締め切りを目前に控え、パリでスランプに陥っていた。そこへ派遣されてきたタイピストのギャビー(オードリー・ヘプバーン)は、リチャードにインスピレーションを与え、2人はイメージを膨らませながら脚本を仕上げてゆくが…。
…フランス映画『アンリエットの巴里祭』をリメイクした作品で、監督はコメディの多いリチャード・クワインです。
支離滅裂でまとまりのない映画なのに、記憶に残っていたのは、豪華キャストのためです。主演の2人のほかに、ゲスト出演として、
●マレーネ・ディートリッヒ(主人公2人の夢の脚本の中で登場。ただ歩いているだけ)
●トニー・カーチス(同じく劇中劇で登場。準主役のような活躍ぶり)
●ノエル・カワード(パラマウントのプロデューサー役。絵にかいたような俗物)
●ピーター・セラーズ(エッフェル塔のパーティ客の中に)
●メル・ファーラー(同じくパーティ客のひとり)
他に、主題歌を歌うフレッド・アステアとフランク・シナトラ(シナトラに至っては1フレーズのみの熱唱)というフザけた豪華ぶりです。
劇中でも撮影中でも飲みっぱなしだったウィリアム・ホールデンのエピソードとか、楽しく進んだ撮影中の話も有名で、それに反比例するかのように映画の出来は滅茶苦茶です(半分褒めてます)。
オードリーの衣装はジバンシーだし、音楽がヘンリー・マンシーニじゃないのが痛いけれど、こういう映画は見ていて楽しいものです。
しかしブルーレイで見て気づいたのですが、TVで地上波で見た時の方が画質は良かったような。パナビジョンではないビスタサイズの映画なので、これが当時の限界だったのかも(同時期のコメディ『パーティ』をこのあと見たのですが、パナビジョンのシネスコで、画質が超絶綺麗)。
吹替で見たいなあ。★★★。
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