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2022年03月27日19:59

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タイロン・パワー版が見てみたい 『ナイトメア・アリー』

ギレルモ・デル・トロ監督の新作スリラー『ナイトメア・アリー』を見て来ました。2時間半の大作で、明日授賞式が行われるアカデミー賞では作品賞にもノミネートされています。

同じ原作が1947年にも20世紀FOXから映画化されており(『悪魔の往く街』)、その時の主演はタイロン・パワーでした。デル・トロ監督は今回の映画をリメイクではないとしながらも、ちゃんとタイロン・パワーの娘さんを小さな役で出演させていて、映画愛が感じられます。

【物語】
1939年。
金も行く宛てもない男・スタン(ブラッドリー・クーパー)は、移動式の見世物小屋の座長(ウィレム・デフォー)に拾われる。そこで読心術のショーをしていたピート(デビッド・ストラザーン)の技に感心したスタンは、読心術を身に着け、感電ショーの娘モリー(ルーニー・マーラ)を連れて独立を果たす。
数年後、読心術師として実力を発揮していたスタンは、心理学者のリッター博士(ケイト・ブランシェット)と出会い、運命を狂わせていく。

…デル・トロ監督にしては珍しく、超常現象的な存在が登場しないスリラーです。フィルム・ノワールと言っても良いでしょう。過激なやり方で成功を手にしかけた男の運命が、急転直下で下降していく様を、ダークに描いています。

メフィストフェレスのような登場人物たちの中にあって、見世物小屋の純真な女=ルーニー・マーラだけが、儚げで美しい存在です。これまでの同監督の作品に出てきた”異形の者たち”に当たるのが彼女である、という見方もできます。

★★★。タイロン・パワー主演の'47年版が見てみたくなりました。
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