司馬遼太郎の2度目の映画化となる『燃えよ剣』を見て来ました。
監督・原田眞人、主演・岡田准一の『関ケ原』コンビが再び撮った歴史劇です。
【物語】
幕末。
新撰組を結成した土方歳三(岡田准一)、近藤勇(鈴木亮平)らは、京都守護職の位に付いた会津藩の依頼を受け、京都の警備に当たるようになる。しかし間もなく新選組は分裂、鳥羽・伏見から始まった戊辰戦争が激化していく。
…原田監督の史劇は『日本のいちばん長い日』『関ケ原』も見ていますが、上映時間の長さに反してスピーディーな会話劇と、どこか冷めた視点で歴史を俯瞰する視線が特徴です。本作でも変わりません。
むかしの映画であれば破滅へ向かって進んでいく男の美学などを貫くところを、イデオロギーに染まらない、ただ目の前の敵を戦うのだけが生きがいの男の半生記として撮って見せた点は面白かったです。
岡田准一の土方歳三はよく似ているし、殺陣もなかなかの迫力で適任でした。
鈴木亮平の近藤勇、山田涼介の沖田総司は暖かみのある描かれ方をしています。
酒と女にだらしがないせいで破滅していく芹沢鴨=伊藤英明もはまっています。
それ以外の人物が希薄だったのは残念。
クライマックスの鳥羽伏見〜箱館五稜郭の戦いも、意外にあっさりと描かれてしまうので、ここを見せ場と期待するとちょっと外れます。
★★★。2時間半、飽きずに楽しめるスペクタクル映画ではありました。
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