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2021年05月02日20:41

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若尾文子映画祭 4本立て

地元の映画館で若尾文子映画祭が開催されたので、見て来ました。

今日の上映は『妻二人』『実は熟したり』『銀座っ子物語』『刺青』の4本。
冒頭、昨年収録された若尾文子のインタビュー音声と作品紹介の映像上映があり、11:00から上映開始、18:40に終了しました。映画館での4本連続鑑賞は久しぶり。

4本とも見事に異なる役柄で、同じタイプの作品は1つもなし。黄金時代のプロの女優の壮絶なフィルモグラフィの、ほんの1部です。

●『妻二人』(1967(昭和42)年大映 カラー・シネスコ)増村保造監督
なりゆきで恐喝男を射殺してしまった模範的な妻(若尾)と、冷徹な夫(高橋幸治)の物語。若尾文子演じる貞淑な妻が殺人を犯したために、愛欲ドロドロの人間関係が沸騰するメロドラマ。終始無表情のまま事件の真相に迫る夫役の高橋幸治の無機質さも怖い。
★★★

●『実は熟したり』(1959(昭和34)年大映 カラー・シネスコ)田中重雄監督
自分に来た縁談を次々と知人に”横流し”してしまうOL(若尾)と、デザイナーの青年(川崎敬三)の恋の顛末を描くロマンティック・コメディ(ただしあまり笑えない)。衣装と同じ柄のバンダナをつけて登場する若尾文子のOLがカラフル。★★★

●『銀座っ子物語』(1961(昭和36)年大映 カラー・シネスコ)井上梅次監督
銀座の老舗の着物問屋(中村鴈治郎)と、スポーツに夢中な3人の息子たち(川崎敬三、本郷功次郎、川口浩)。息子たちが同じひとりの女性(若尾)を好きになってしまい、大騒動へ。
ホテル経営の社長令嬢で敏腕経営者という女性を若尾文子が爽やかに好演。女に目がない中村鴈治郎、その右腕役の森川信(!)の演技も楽しい傑作コメディ!★★★★

●『刺青 <4K復元版>』(1966(昭和41)年大映 カラー・シネスコ)増村保造監督
江戸時代、男と駆け落ちしたものの悪人の罠に落ち、背中に女郎蜘蛛の刺青をされた女(若尾)。自分を陥れた男たちに復讐を果たすかのごとく、群がる男たちを次々に殺してゆく。谷崎潤一郎の原作を新藤兼人で脚本化し、撮影が宮川一夫とくれば、様式美と映像美の世界。魔女のように男を夢中にさせては殺してゆく魔性の女を若尾文子が熱演。まさに入魂の1作です。★★★

…若尾文子映画祭は明日も開幕。見に行く予定です。
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