パゾリーニの脚本を、彼の弟子が監督したという艶笑劇『エロスの詩(うた)』が突然国内盤ブルーレイでリリースされたので、買ってみました。国内初ソフト化。前から見たかった映画です。
『カンタベリー物語』『デカメロン』『アラビアンナイト』の艶笑3部作で新たな絶頂期を迎えていた頃のパゾリーニが脚本を担当。監督はセルジオ・チッティです。
1973年のイタリア映画です。
【物語】
中世〜近世のイタリア。
2人の悪党、ベルナルディーノ(ニネット・ダボリ)とマンモーネ(フランコ・チッティ)が旅の男を殺し、金を奪うも、すぐに逮捕されてしまう。監獄で処刑を待つばかりとなった2人は、それまで見聞きしてきた欲にまつわる話をお互いに語る。
…オムニバスというほどはっきりとしたエピソードが語られる訳ではないのですが、艶笑3部作を焼き直したような、性や欲に関する小話を集めたような映画でした。狂言回しとして登場する2人の悪党(パゾリーニ映画の常連)がいい味を出しています。
ただし艶笑と言っても笑える話はほとんどなく、結構血みどろの話が多いが意外でした。
パゾリーニ本人の監督による例の3部作にも流血はありますが、ウィットに富んでいたり、ファンタジーへと昇華させたりと、それぞれに魅力があります。それに比べてこの映画は、ただ残虐シーンや局部のアップが出てくるような印象です。
女優さんもバンバン脱いで頑張っているのに、個性的な顔立ちの人が多く、本当に美人なのは1人くらい。
オジサンが自分の局部を自分で切り取るシーンが2回も出てくるだけで、充分に変態的な映画です(笑)。よくソフト化してくれました。
★★★。
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