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2020年10月02日19:22

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アルモドバルの自伝的映画 『ペイン・アンド・グローリー』

市内のミニシアターにて、ペドロ・アルモドバル監督の『ペイン・アンド・グローリー』を見ました。遅れてでの公開ですが、ありがたい上映です。

アルモドバル監督の映画を劇場で見るのは久しぶり。
主演のアントニオ・バンデラスはカンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞し、米国アカデミー賞の同部門にもノミネートされています。

【物語】
世界的映画監督のサルバトーレ(アントニオ・バンデラス)は、神経痛や原因不明の痛みに辟易し、新作を撮れないでいた。ある日、自身が30年前に監督した映画『風味』がリマスター化され、再上映されることになるが、主演俳優のアルベルト(アシエル・エチェアンディア)とは確執があり、上映会に招待されても乗り気にはなれない。しかしアルベルトとの確執は次第にとけ、さらにかつての恋人に再会したことから、映画製作への意欲を少しづつ取り戻していく。

…ヘアスタイルからファッションまで、アルモドバル自身が乗り移ったかのような映画監督をアントニオ・バンデラスが好演しています。少年時代の回想に登場する母親役がペネロペ・クルスです。

原色豊かな色彩感覚や小道具に至るまで、アルモドバル独特のスタイルが健在。俳優もお馴染みで、小津安二郎のようです。ただしその語り口からは、従来の作品よりも死生観が強く滲んでいるように感じました。

コロナ禍以前に製作された映画だろうけれど、いつ治るかも分からない病魔に侵された映画監督が、人びととの絆から再生して映画製作を復活させる姿は、現代の映画製作者たちの境遇と不思議に重なって見えました。

★★★。
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