湯浅政明監督によるNHKアニメ版の記憶も新しい、同名原作の映画化『映像研には手を出すな!』を見て来ました。
漫画・アニメ・ドラマ・映画によるメディアミックス作品ばかりが目立つ邦画界の中では、数少ない成功作となるかもしれません。興行的にどうかはともかく、演者の熱量も高くて面白かったです。
【物語】
芝浜高校「映像研」の女子高生3人、浅草みどり(斎藤飛鳥)・金森さやか(梅澤美波)・水崎ツバメ(山下美月)は、完成させたオリジナルアニメが注目を集めるも、部活動や同好会の統廃合をもくろむ生徒会に目を付けられていた。
プロデューサー兼マネージャーの金森は、ロボット研究会との共同企画により、新作アニメを制作することを企画。様々なトラブルを経て、作品は完成に近づくが…。
…映画の公開前に放送されていた実写ドラマ版の続編ですが、見ていなくても分かる作りになっています。
湯浅監督のアニメ版は見ていたので、「どうせアイドル女優が演じても…」とタカをくくっておりましたが、いざ映画を見終わってみると、この3人でないと考えられないぐらい適役だったのが驚きでした。
監督=浅草みどり役の斎藤飛鳥は、極度の人見知りなのに作品に対する情熱を爆発させるという2面性をうまく出していたし、長身のマネージャー=金森さやか役の梅澤美波は、作品制作の縁の下の力持ちぶりを発揮、アニメーター=水崎ツバメ役の山下美月はアイドルである地の部分をちゃんと出しているし、何よりこの3人の化学反応がちゃんと出ています。
もっと雑多で、薄汚れた感じを出しても良かったようには思いますが、アイドル映画でもあるので、その点は目をつむりましょう。
「アニメーションとは設定である!」という劇中監督のこだわりも、完成した映画からはあまり強く感じられず。しかしこの点も、主人公役3人の熱量の高さが補って余りあります。★★★★。
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