破壊王ローランド・エメリッヒ監督による映画『ミッドウェイ』を見て来ました。
この監督には珍しくメジャー・スタジオの映画ではない、独立系の作品です。
ジャック・スマイト監督で同じ題材の戦争映画(1976)がありましたが、東宝映画や『トラ・トラ・トラ!』から借用したシーンばかりが目立っていたあの映画よりはややマシ、というところです。
それでもアメリカ製の戦争大作は久しぶりだったので、それなりに見応えはあります。
(中国資本も入ってるけど)
【物語】
昭和12(1937)年、駐日大使館付き武官だったレイトン(パトリック・ウィルソン)は、日本で山本五十六(豊川悦司)と出会う。2人は日米開戦を予見していた。4年後、日本軍は真珠湾を攻撃し、太平洋戦争が開戦する。
そして昭和17(1942)年。太平洋のミッドウェー諸島に日米両軍の艦隊が集結。ミッドウェー海戦が始まる。
…アメリカ側がパトリック・ウィルソン、アーロン・エッカート(ジミー・ドゥーリトル中佐)、ウディ・ハレルソン(ニミッツ大将)、デニス・クエイド(ハルゼー中将)らを揃えたのに対して、日本側は豊川悦司(山本五十六)、浅野忠信(山口多門少将)、國村準(南雲中将)という布陣。日本側がちょっと弱い気もしますが、日本人スターが三船敏郎しかいなかったジャック・スマイト版よりは良いです。
ただし最近は、クリストファー・ノーラン版『ダンケルク』や、サム・メンデス『1917』など、新しい感覚を持って作られた戦争映画が目立つので、今回の『ミッドウェイ』のような、戦闘シーンを一大パノラマ的に描いて見せる映画はずいぶん古く感じます。破壊王エメリッヒ監督にしてはスペクタクルな見せ場が控え目でもありました。マイケル・ベイ監督の珍品『パール・ハーバー』よりははるかに出来はいいです。
名匠ジョン・フォード監督がミッドウェーで記録映画を撮っていて負傷したというエピソードがありますが、そのまま映像化されていたのが印象的でした(日本軍の機銃掃射をものともせずカメラを回し続けています)。
★★★。
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