鉄道映画祭の第2回は、森繫久彌と三木のり平共演の『喜劇 各駅停車』を上映しました。
駅前シリーズとも社長シリーズとも別の、完全に独立した映画で、タイトルに”喜劇”とありますが、スラップスティックな笑いはほとんどなく、意外にも真面目な映画でした。
1965(昭和40)年の東宝映画です。
【物語】
ナポレオンを尊敬する機関士の寺山(森繫久彌)は、37年間の無事故無欠勤を誇るベテランだったが、年齢を理由に国鉄から退職を勧められていた。国鉄は、万年機関助士の丸山(三木のり平)を寺山の機関車に乗車させ、退職を促すように仕向ける。
最初は嫌々だった丸山は、寺山の仕事への情熱に次第に影響されていく。
…1965年というと東京オリンピックが終わった翌年で、電化が急速に進んでいた時代。それを象徴するかのように、主人公が運転する機関車の上の高架橋を、新幹線が走り抜けるシーンがありました。
森繫久彌と三木のり平のコンビは、安心して見ていられますが、社長シリーズのような破天荒な笑いが無いのは残念。しかしその分、2人とも抑えた演技で見せきります。
先日見た『山鳩』にも出ていた岡田茉莉子が、駅前のおでん屋の女将役で登場。
劇中では「おばさん」呼ばわりされていますが、まだまだ綺麗です。
この映画が凄いのは、俳優の機関車運転シーンがすべて実写であること。
もちろんスタンドインを使っているのでしょうが、本当に森繫・三木コンビが運転しているように見えます。走行シーンも合成などを使わず、ほとんど実写のようです。
国鉄がまだ力を持っていた時代の、古き良き映画でした。★★★。
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