先日見た『三島由紀夫vs東大全共闘』で、60年代の週刊誌がちらっと映る場面がありました。その中に「ダンディーな有名人のランキング」という記事があり、1位:三島由紀夫、2位:三船敏郎とありました。
無骨な用心棒や力自慢の侍、寡黙な帝国軍人のような役が多かった三船敏郎ですが、『悪い奴ほどよく眠る』や『天国と地獄』ではスーツを着こなすダンディーな役柄も演じております。
そんな三船敏郎の関連作が日本映画専門チャンネルで続けて放送されたので、2本見ました。
●『価値ある男』(1961年メキシコ)
三船敏郎がメキシコ先住民の農夫を演じたという珍品メキシコ映画。
珍品といっても公開当時は評価され、アカデミー外国語映画賞にもノミネートされています。
三船演じるアニマス・トルハーノは、子だくさんで貧しい農夫。
酒と女と博打が大好きで、子どもが病気で死んでも女にうつつを抜かす非道ぶり。
そんな彼の夢は、年に一度の村祭りで代表に選ばれること。
自分の孫を金持ちに売った金で代表に選ばれたアニマスだったが…。
2時間弱の上映時間のうち、ラスト3分をのぞいて三船の主人公はひどい男に徹しています。こういう類の映画では、主人公は映画の後半で改心し、ラストは善行が描かれるものですが、改心した瞬間にエンドマーク(正確にはマークも出ずに唐突に終わる)。
奇妙な映画でした。TV未放送・未ソフト化という珍品です。★★★。
●『MIFUNE:The last samurai』(2016年アメリカ)
三船敏郎の生涯を追ったドキュメンタリー映画です。
スピルバーグやスコセッシをはじめ、香川京子、司葉子、加藤武など、当時を知る俳優も
沢山出て来ますが、4年前の映画なので亡くなった人も少なくないです。
本で読んで知っていたエピソードも多く、驚きはありませんでした。
(岡本喜八やジョン・ブアマンとの面白そうなエピソードが語られるのをちょっと期待していました)
★★★。
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