小林旭が、名探偵・多羅尾伴内に扮した2作品を続けて見ました。
片岡千恵蔵が戦後に大映・東映で連作したシリーズが有名ですが、そのリメイクではなく、それに基づいた劇画の映画化作品です。
●『多羅尾伴内』(1978(昭和53)年東映)
大観衆に湧く野球場で、試合中に選手が毒殺されるという前代未聞の事件が発生。犯人と目されたカメラマンも殺害された。
犯人からの脅迫状を受け取った医大の理事長(池部良)は、私立探偵・多羅尾伴内(小林旭)に調査を依頼する。
これは面白かった。
国民的スポーツ選手や歌手を、衆人環視の中で殺害するという大胆な連続殺人事件。
挑むは神出鬼没な変装名人の私立探偵・多羅尾伴内!少々設定に古さを感じるもののの、目まぐるしく変装する小林旭は見ていて飽きないし、高笑いとともに正体を現して犯人を糾弾するクライマックスは爽快!★★★★。
●『多羅尾伴内/鬼面村の惨劇』(1978年(昭和53)年東映)
信州の山奥にある鬼面村で、地元名士の娘が結婚式を目前にして惨殺されるという事件が起こる。やがて相次ぐ連続殺人事件。調査を進める多羅尾伴内は、村で25年前に起きた陰惨な事件に関係があると睨むが。
前作からわずか数か月後に製作・公開された第2作。
当時ヒットしていた「金田一耕助シリーズ」の影響を色濃く受けてか、都会から遠く離れた山村で起きる、むかしの因習に捕らわれた連続殺人に多羅尾伴内が挑みます。
豪華キャストだった前作に比べると、明らかなスケール(と予算)ダウンが見て取れます。作品の肝となる水車小屋もセットだし、シリーズ化されなかったのは、この第2作の失敗によるところが大きいでしょう。★★★。
とはいえ、正統派の探偵モノというよりは活劇を目指した楽しいシリーズ。2作で終わったのは残念です。
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