地元の劇場では(チラシまで出ていたのに)スルーされてしまった映画『移動都市/モータル・エンジン』を国内廉価盤BDで見ました。
「都市が動いて都市を喰らう」という設定だけで見たくて仕方なかった映画なのですが、いざ見てみると複雑な想いに…。悪くはないのですが…。
【物語】
量子兵器による最終戦争から1000年以上経った、荒廃した未来。
人びとは大小さまざまな「移動する都市」で暮らし、大都市は小都市を捕食することで資源を得ていた。都市の中でも、古代文明のテクノロジーを数多く得て巨大化した”ロンドン”は、人びとの恐怖の的であった。
ある時、ロンドンが捕食した小都市に、一人の少女ヘスター(ヘラ・ヒルマー)がいた。彼女はロンドンの高官であり、考古学者のサディアス(ヒューゴ・ウィービング)の命を狙うが、返り討ちにあう。
…監督は新人ですが製作と脚本はピーター・ジャクソンです。それだけに、轟音とともに移動する巨大都市や、様々な飛行機械の描写には熱いものを感じました。
(「キノの旅」に似たようなエピソードがありました。こちらの原作の方が先か)
しかし。登場人物が薄い薄い…。
事件に巻き込まれるロンドンの青年(ロバート・シーハン)は足を引っ張るだけだし、髪形や服装も現代のとほとんど変わらず(最終戦争から何世紀も経っているはずなのに)。肝心の、キーパーソンとなる少女は、マスクをしている時が一番格好良く、それを取るとあまりかわいくないのが致命的でした。
ヒューゴ・ウィービング以外のスターがほとんど登場しないのも痛かった。主人公たちは無名のスターであっても、脇を固める役者は個性派からキャスティングすべきでした(007シリーズのコリン・ソロモンがちょっとだけ顔を出す程度では…)。
”ミニオン”が古代の神として博物館に収蔵されているのはちょっと笑えるけれど、それだけ。大画面向けの映画であることは間違いないので、公開スルーされたのは残念でもあります。★★★。
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