ゴールデンウィークに見た映画の続き。
��『ザ・フォーリナー/復讐者』 (新宿ピカデリー)
爆弾テロで娘を失った中国系英国人(ジャッキー・チェン)が、爆弾犯の情報を知るアイルランド副首相(ピアース・ブロスナン)に執拗に迫りまくるというアクション・スリラーです。
この手の映画の主人公はリーアム・ニーソンが適役ですが、それが笑いを一切封印したジャッキー・チェンというのが新しいところ。しかもこのジャッキー・チェン、昔はベトコンの戦士で、その後は米軍特殊部隊出身であったことから、元007のピアース・ブロスナンも大苦戦を強いられることになります。
豆電球とマッチを使った手製の爆弾で事務所のトイレを爆破され、セーフハウスの農場の周囲にはトラップを仕掛けられ、あげくの果てに愛人との写真をネタに脅迫される始末。ピアース・ブロスナンは分が悪い役柄でしたが、不気味に迫るジャッキー・チェンの新境地でもありました。
監督は『007/ゴールデンアイ』と『007/カジノ・ロワイヤル』の2本のボンド映画を手掛けたマーティン・キャンベル。撮影監督も『007/ダイ・アナザー・デイ』のデビッド・タッターセルで、007畑のメンバーが多く関わっていますが、製作資本は中国のようです(エンディングの主題歌はジャッキー・チェン自身が歌うもの。ただしこれは中国公開版のみで、日本で公開中のバージョンもこれ)。
尚、ピアース・ブロスナンが劇中でむかし所属していたアイルランドの闘争組織は架空のものでしたが、米国公開版ではIRAになっているとのこと。映画にも政治が絡んでいます。★★★★。
�ぁ悖劭錬唯繊織蹇璽沺� (シネスイッチ銀座)
映画の各賞を総なめにし、アカデミー賞も大いに賑わせたネットフリックス映画です。
ネット配信で見ることはないと思っていたので、映画館で見られて良かったです。
そもそもこの映画、アリ・アレクサの65ミリカメラで撮影されており、本来ならばIMAXシアターなどの超大型スクリーンでの上映を想定しています。スクリーンで見るのが自然な形でもあるのです(ここではネット配信作品が是か非か?をこれ以上書くつもりはないので、作品だけに絞ります)。
1970年頃のメキシコシティ・ローマ地区を舞台に、裕福な家庭で家政婦をしている主人公(先住民族の血を引いているらしい)と、家庭での日常生活を静かに綴った作品です。
アルフォンソ・キュアロン監督は多くを語りません。映像と俳優に力を持たせます。
驚くことに、この主人公役の女優は映画初出演の教師ということで、自然体の演技に嘘がない感じがします。この主人公の妊娠と死産が物語の核になるのですが、そこに家庭のある事情がのしかかり、それでも重くなることなく、ゆったりと物語が展開していきます。
65ミリで撮影されたモノクロ・シネマスコープの映像が非常に精細で美しく、どの場面を切り取っても一枚絵のようです。★★★★。
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