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2019年01月21日00:11

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2本立て?3本立て? 『沖縄怪談逆吊り幽霊 支那怪談死棺破り』

先日、大蔵製怪談映画『生首情痴事件』と『怪談バラバラ幽霊』を廃盤DVDで見ましたが、DVD-BOX中の本命であった念願の映画『沖縄怪談逆吊り幽霊 支那怪談死棺破り』をついに見ることができました。

長年フイルムが廃棄されたと思われてきたのが、20年ほど前に大阪で発見され、奇跡のDVD化となった作品です。

1962(昭和37)年。日本=台湾合作映画です。


【物語】
現代の沖縄。
会社社長の比嘉(大原譲二)は、とつぜん原因不明の病で倒れ、生死の境をさまよう。
妻の玲子(香取環)は、献身的に夫を介護するが、妻の浮気を疑う比嘉は、中国に古くから伝わる伝奇を語り始める。

「支那怪談死棺破り」…
古代中国。とある徳の高い道士が、美貌の妻の自分への愛が本当かと疑い始め、ある日とつぜん憤死する。妻は嘆き悲しむが、たまたま現れた王子に惹かれてしまい、死んだ夫の葬儀中にも関わらず王子と結婚してしまう。しかし王子は、人間の脳味噌を食べないと治らない奇病に侵されていた。


…この映画の公開時、プロデューサーの大蔵貢は、アメリカ製SFホラー『太陽の怪物』と本作とをまるで3本立てであるかのように宣伝し、それが今でも残る伝説のポスターとなった経緯があります。なんてことはない、『沖縄怪談』と『支那怪談』は、れっきとした1本の映画です。

”支那怪談”編は、”沖縄怪談”編の登場人物が語る劇中劇であり、しかも怪談というよりは教訓話。脳味噌を喰わないと治らない病気なんてものが登場するので、さぞかし派手な残酷シーンがあると思いきや、それまでには至らず尻すぼみ。

しかし”沖縄怪談”は凄かった。
上記のあらすじには書いていませんが、そのあと殺された妻は、幽霊となって復讐を果たしに現れます(あとで作られた『怪談バラバラ幽霊』『生首情痴事件』と同じ展開)。殺されて数分後には幽霊となって登場するテンポの速さに絶句。

幽霊を恐れた殺人者たちが、腐敗して青くなった妻の死体を掘り出し、足に五寸釘を打ち込むと、(死んでいるのに)激痛に絶叫する死体!タイトル通りの逆吊りで現れる幽霊!現れるたびに腐敗が進む幽霊の崩れた顔面!

正直、沖縄っぽさはほぼゼロですが(笑)、ラスト10分の高速展開には驚かされます。

特殊メイク、総天然色の色彩もよい雰囲気でした(ただしフイルムの状態は最悪。色ムラ・傷・コマ飛びのオンパレードで、それがかえって尋常ならざる雰囲気を生み出しています)。

★★★★。よやく会えた映画に満足満足。
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