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2018年12月07日22:13

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ピーター・オトゥール対Uボート 『マーフィの戦い』

国内廉価盤DVDで購入した映画『マーフィの戦い』を、我が家のホームシアターにかけて見ました。

ピーター・オトゥールがたった1人でUボートに立ち向かう、異色の戦争映画です。

1971年のイギリス映画。007シリーズのスタッフが何人も参加しています。


【物語】
第二次世界大戦末期。
南米を航行中だったイギリス船がドイツ軍のUボートに沈められ、軍の整備兵だったマーフィ(ピーター・オトゥール)だけが生き残る。現地の村で人道支援をしていた女医のヘイドン(シアン・フィリップス)に助けられたマーフィは、石油会社から派遣されていたフランス人ルイ(フィリップ・ノワレ)の助けも得て、故障していた複葉機を修理。単身、Uボートに挑む。


…監督はピーター・イェーツ。『ブリット』の才人ですが、あの映画に見られたスピード感はなく、非常にシンプルな物語を手堅く映像化しています。脚本はのちに『ポセイドン・アドベンチャー』を書くスターリング・シリファントです。

ジョン・ブアマンの傑作『太平洋の地獄』のような理不尽な戦いを繊細かつ大胆に描いたような作品かと思っていたら、意外と大味でした(わるい意味ではありません)。飛行機など操縦したこともないマーフィが(整備兵なので修理だけはできる)、おっかなびっくり複葉機を飛ばし、Uボートめがけて手製の爆弾を落とすくだりはスリルに富んでいます。

物語は後半、意外な展開を見せて終戦となりますが、マーフィの戦いは続きます。
この後半のピーター・オトゥールは狂気そのもので、『アラビアのロレンス』で大量虐殺を果たしたロレンス少佐が蘇ったようで、鬼気迫るものがありました。やはりピーター・オトゥールは狂気の役が似合います(傑作なのは『将軍たちの夜』と『パワープレイ』!)。

女医役のシアン・フィリップスは当時のピーター・オトゥールの奥さん。
マーフィに協力するフランス人役のフィリップ・ノワレがいい味を出しています。

★★★★。虚無的なラストが何とも言えませんでした。
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