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2018年06月11日11:53

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終わってなかった 『終わった人』

内館牧子の同名小説を、ホラー映画界の中田秀夫監督が映画化した『終わった人』を見て来ました。

純然なコメディではななく、笑いも感動も涙も…と詰め込んだ結果、焦点のボヤけた出来となっていますが、面白い部分も多い映画ではあります。


【物語】
東大法学部を出て一流銀行に勤めるも、出世コースからはちょっと外れて子会社の専務取締役だった田代壮介(舘ひろし)が、定年退職の日を迎えた。「会社に行かなくてもいい」日が始まるが、仕事一筋だった壮介にはやることがなく、妻(黒木瞳)からも疎まれる。
一念発起して大学院に進学することを決めた壮介は、その準備のためにとカルチャースクールに通い始めるが、受付の久里(広末涼子)との出会いに何かを期待してしまう。
やがて、思いもよらぬ出来事が壮介の身に降りかかるが…。


…定年を迎えたとたん廃人のようになる男を、舘ひろしが好演しています。元よりダンディさが売りの俳優だけに、そのダンディさが笑いに昇華するシーンが何度もあり、悲哀もにじみ出ていて面白いです。

それだけに、後半からのシリアスな展開は波乱万丈すぎて付いていけず。
「終わった人」どころか、そこからが衝撃展開の幕開けとなります。

「高学歴・高職歴」という舘ひろしの設定が生かせないまま(つまり期待していた大逆転が起こらないまま)映画は収束してしまうので、尻すぼみ感がありました。

コメディとして徹してくれれば良作になったのに。惜しい映画です。

★★★。
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