ディノ・デ・ラウレンティス製作による70ミリ大作『バラバ』を、BSプレミアム(の録画)で見ました。
70ミリ映画に目がないので、これも見たかった映画。ハイビジョン放送を待っておりました。
『ベン・ハー』の後日談的物語です。
1961(昭和36)年製作、翌年日本公開。スーパー・テクニラマ70ミリで撮影されたコロムビア映画です。
【物語】
ローマ帝国統治下のエルサレム。
預言者イエス・キリストの処刑と引き換えに、ローマ総督ピラト(アーサー・ケネディ)は、盗賊で人殺しの男バラバ(アンソニー・クイン)に恩赦を与え、牢獄から釈放した。
喜ぶバラバだったが、彼の女だったラケル(シルバーナ・マンガーノ)がキリストの教えに目覚め、処刑されたことから、何かを感じ始める。
やがて再び殺人・強盗の罪で捕らえられたバラバは、硫黄鉱山に送られ、20年の強制労働に従事するが…。
…『ベン・ハー』はキリストの処刑で終わりますが、『バラバ』はその処刑から始まります。
粗野で乱暴な盗賊の男が、信仰に目覚めていくという宗教映画であっても、リチャード・フライシャー監督らしい娯楽大作に仕上がっています(このあとの監督作品が『ミクロの決死圏』)。
超大作なのにどこか手を抜くプロデューサー、ラウレンティスらしく、撮影はイタリアで豪華なセットでも密度が低いスカスカ感が漂います。その分なのか、アーサー・ケネディやアーネスト・ボーグナインなどのアメリカのスターも多用しているので、見ごたえはあります。
ハマリ役すぎるアンソニー・クインを始め、ラウレンティスの妻でもあったシルバーナ・マンガーノ、憎々しさMAXなジャック・パランスなど、適材適所なキャスティングです。
唐突すぎるラストには無常観も漂います。同時代のスペクタクル超大作に比べると地味ですが、アンソニー・クインの熱演には素直に胸を打たれました。
★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する