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2017年06月23日00:56

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ウディ・アレン初のデジタル映画 『カフェ・ソサエティ』

この監督の新作を映画館で見ることが生きがいという監督が何人かいて、ウディ・アレンはその一人です。監督最新作『カフェ・ソサエティ』を見て来ました。

古き良き時代のハリウッドが舞台であり、これまでも何度かウディ・アレンはこの時代の映画を撮っています。『カイロの紫のバラ』がその良い例ですが、今回はハリウッド内幕ものに近い作品。といっても『さよなら、さよならハリウッド』ほどシニカルではありません。

よい映画でした。


【物語】
1930年代のハリウッド。
映画スターのエージェントとして辣腕を振るう叔父(スティーブ・カレル)を頼り、仕事を求めてやってきたボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)。叔父のオフィスで秘書のヴォニー(クリスティン・スチュアート)を紹介されたボビーは一目惚れ。しかしヴォニーは、叔父と密かに情事を重ねていた。
叔父と別れたヴォニーと付き合い始めたボビーだったが、思わぬ方向へと事態が進んでいく。


…ウディ・アレン初のデジタル撮影作品ということで気合が入ったのか、撮影監督に名手ビットリオ・ストラーロを起用し、映像の美しさが際立っています。黄金時代のハリウッドの華やかさは、もはや想像することでしか再現できなくとも、夢を与えてくれる美しさに満ちていました。

まあそれにしても、わずか90分ちょっとの上映時間の中で、結婚離婚が繰り返され、殺人事件が起き、大物スターの名前が現われては消えてゆく、目まぐるしい作品でした。これほどにぎやかなのも近年のウディ・アレンでは珍しいでしょう。

バカアクション『エージェント・ウルトラ』でも共演しているジェシー・アイゼンバーグとクリスティン・スチュアートの2人は、ここで最高の演技を見せています。映画で最も大切な要素のひとつであり、最近忘れかけていた「余韻」を感じさせてくれる演技で、何とも言えないもの哀しさがあり、強く残るのです。本当に良かった。

映画業界の裏を知り尽くす業界人役でスティーブ・カレルが出ていますが、もとはブルース・ウィリスの役だったそうで、ウィリスで実現していたら印象の変わって映画になっていたと思います。スティーブ・カレルも抑えた良い演技です。

★★★★。
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