ディズニーが、1991年の自身によるアニメーション版を実写リメイクした『美女と野獣』を見て来ました。
世界興収の記録を塗り替えるほどのメガヒットとなっているこの映画、ヒットの秘密は、普遍的な物語を豪華な映像で派手に映像化したアメリカ映画の底力にあるように思います。
【物語】
中世フランスの片田舎で、職人の父(ケビン・クライン)と暮らす美女ベル(エマ・ワトソン)。
読書が大好きで、好奇心にあふれるベルは村人からは奇異の目で見られていたが、村一番の勇者ガストン(ルーク・エヴァンス)は一方的な好意を寄せていた。
ある日、旅に出ていた父が戻らなくなり、探しに出たベルは、森の奥の古城に暮らす野獣(ダン・スティーブンス)と出会う。
…原作者の名前がクレジットに出ないな…と思っていたら、この物語、作者不詳の伝承なのですね。
(ガストン・ルルーかシャルル・ペローかと勝手に思い込んでいた)
古くから語り継がれる題材の映画化というのは、簡単なようで難しく、広く知られているだけに、映像化にはセンスが問われます。この題材の最良の映画化作品はジャン・コクトーによる1946年版と思うのですが、銅版画を1枚ずつめくって進んでいくような美しさがありました。
91年のアニメーション版も大ヒット作だけに、難しい題材かとは思っていましたが、ハリウッドの圧倒的な大物量作戦で一気に押し切られた感があります。とてつもない量のフルコース料理をこれでもかと言わんばかりに出されたような映画でした。
英国出身中心による俳優陣はみんな良く、主役のエマ・ワトソンは輝きを放っています。
ただしその分、野獣役の俳優が人間に戻った時の薄さが気になります。
ほとんど声だけのユアン・マクレガー、イアン・マッケラン、エマ・トンプソンらの競演も豪華です。
有名すぎるあの主題歌もここぞという瞬間に登場に、見事にツボを押さえた演出がされていました。上映館が7.1chサラウンド対応だったため、音響も1級品でした。
★★★。製作中の『メリー・ポピンズ』の続編が楽しみです。
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