『荒野の千鳥足』『ランボー』などの作風からは考えられない、テッド・コッチェフ監督のミステリー・コメディ『料理長殿、ご用心』を見ました。
文藝春秋の「ミステリー・サスペンス洋画ベスト150」(1991)でも紹介されており、ずっと見たかった作品。DVDは出ていましたが、WOWOWで2Kリマスター版が放送されたので、念願通り見ることが出来ました。
1978年のアメリカ=イタリア=ドイツ=フランス合作映画です。
【物語】
英国の料理評論家にして富豪のマックス(ロバート・モーレイ)が雑誌上で紹介した、4人の”世界一のシェフ”。
そのうちの1人、王室での晩餐会に料理を提供したシェフのルイ(ジャン・ピエール・カッセル)が、パティシエのナターシャ(ジャクリーン・ビセット)と一夜を共にした翌日、厨房のオーブンで黒焦げ死体となって発見される。
続いて2人目のシェフも殺害され、ナターシャは、元夫のロビー(ジョージ・シーガル)と犯人探しを始めるが…。
…脚本が『シャレード』のピーター・ストーンで音楽がこれまたヘンリー・マンシーニという、ミステリー映画好きには何とも言えない豪華な作品です(劇中に登場する料理もまた豪華絢爛)。
その割にはミステリーとしての骨組みが弱いのですが、ロンドン・ベニス・パリ…と次々に変わるロケ地の効果は良く、主演の離婚夫婦=ジャクリーン・ビセットとジョージ・シーガルの名コンビぶりは楽しいです。
ジャン・ロシュフォールやフィリップ・ノワレなどのフランス映画の重鎮もコミカルな演技を見せています。
食べることは、何とも罪なことか。驚きの真相は美味しいもの好きの人には何とも辛い(そしておかしい)ものでした。★★★★。
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