1960年代の007ブームの真っただ中に製作され、続編も製作されているスパイ・アクション『キッスは殺しのサイン』が、突然DVD化されました(国内盤ダウンロードDVD)。
マカロニ・ウエスタンは廉価版DVDも含めて大量リリースされているのに、同じ時期に量産されていたはずのスパイ・アクション映画のDVD化は非常に少なく、今回のソフト化は貴重です。
1966(昭和41)年イギリス、ランク・フィルム製作。
マカロニ・ウエスタンに多かったフィルム節約撮影法・テクニスコープの作品です。
【物語】
大手石油会社の重役が、乗っていた旅客機ごと爆破され、暗殺される。
事件の調査を依頼された調査員のヒュー・ドラモンド(リチャード・ジョンソン)は、相次ぐ暗殺事件の影に、2人組の女殺し屋(エルケ・ソマー、シルヴァ・コシナ)の暗躍を嗅ぎつける。
…主人公は厳密にはスパイではなく、保険会社の調査員。ほとんどジェームズ・ボンドを踏襲したような役柄で、本家と異なるのは、主人公の甥が重要な役割を果たしていることです。演じるリチャード・ジョンソンはコネリー=ボンドそっくり。
しかし、それ以上に目立っているのが女殺し屋の2人。
この時代のB級映画で良く見かけるエルケ・ソマーとシルヴァ・コシナが演じており、本家以上に強調したセクシーさを(割と過剰に)振りまきます。当時のポスターもDVDのジャケットもこの2人がデザインされており、主役=リチャード・ジョンソンの影の薄さに切なくなります。
ほか、『国際諜報局』のナイジェル・グリーン、『007/ダイヤモンドは永遠に』でも同じような役だったローレンス・ナイスミス、『007/ドクター・ノオ』と『007/私を愛したスパイ』でもボンドの敵に扮していたミルトン・リードが出演しています。撮影も007のおひざもと・パインウッド・スタジオで、ボンド映画のスピンオフのような出来が特徴です。
★★★。日本未公開の続編もぜひ見てみたいところです。
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