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2016年08月20日23:25

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シネスコサイズの残酷絵巻 『傷物語�� 熱血篇』

西尾維新の大河小説を3部作で映画化した『傷物語』の第2作、『傷物語�� 熱血篇』を見てきました。

このシリーズほど、(TV版を含めて)新作を見るたびに鮮烈に感じる作品はありません。今回も衝撃的でした。原作を読んでいるのに、映像と音声で見せられると、(原作通りの展開であるのにかかわらず)斬新に映るのは凄いことです。


【物語】
前作で、瀕死の吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード(声:坂本真綾)を助けた阿良々木暦(声:神谷浩史)は、自らも吸血鬼となり、異常な回復力の速さを身に着けていた。
奪われたキスショットの四肢を取り戻すべく、3人のヴァンパイア・ハンターと対決することになった暦の前に、同級生の羽川翼(堀江由衣)が現われる。


…登場人物の初顔合わせだった前作『鉄血篇』とは変わり、主人公とヴァンパイア・ハンターたちのバトルが描かれる第2作。その戦闘シーンは予想以上に、アニメーションならではの、アニメーションでしか表現できない、かつアニメーションという枠を超越した、壮絶な映像となって映し出されます。

前作と同様、本作もシネマスコープ・サイズで製作されています。日本の長編アニメーション界では、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでしか見られなくなった画面サイズです。シネスコサイズの横長画面いっぱいに繰り広げられる激しい戦闘シーンと残酷描写は、原作以上に雄弁に物語を盛り上げています。

しかしそれ以上に、本作の最大の魅力は会話劇にあります。

主人公の阿良々木暦(あららぎ こよみ)は、同級生でクラス委員長の羽川翼と邂逅することで、戦うことの意義を見出し、戦場に立ちます。そこに至るまでの2人の会話の面白さといったらありません。西尾維新の原作のエッセンスは、この会話劇に凝縮されています。

まさに急転直下、怒涛の展開を見せて、最終作『冷血篇』へと続く、最高の第2作です。

★★★★。
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