レオナルド・ディカプリオが悲願のアカデミー主演男優賞に輝いた『レヴェナント 蘇えりし者』を見てきました。
実話がもとになっており、これまでにも何度か映画化されている題材です。
【物語】
19世紀初頭、開拓時代のアメリカ。
毛皮を求めて旅を続ける一行が、原住民の襲撃に遭い、危険な山道を移動することになる。
山道に詳しく、原住民との間にできた息子と共に行動するグラス(レオナルド・ディカプリオ)は、クマに襲われ瀕死の重傷を負ってしまう。隊員のフィッツジェラルド(トム・ハーディ)の裏切りのため、息子を殺され、置き去りにされたグラスは、フィッツジェラルドへの復讐を胸に、生還に向けての執念を燃やす。
…苦手なイニャリトゥ監督の作品の中でも、最もシンプルで受け入れやすい映画でした。
大自然の中で重傷を負った男が、自分をこんな目に遭わせた男への復讐から、生還に向けて孤高な旅をするというだけの物語。シンプルなだけに、俳優の演技と演出力には高いレベルが求められますが、スタッフ・キャストともに最高の仕事をしたと言えるでしょう。
生肉にかじり付き、馬の生皮を被って寒さに耐える復讐男を演じるディカプリオは、オスカーに値する演技をしています。敵役のトム・ハーディも良いです。
(ルーカス・ハースも出ていたようですが…後で知りました)
”音”が印象的な映画でもあります。
木の枝のざわめき、湿った雪が地面に落ちる音、獣の息遣いなど、細かな音が繊細に大胆に聞こえてきます(押井守作品でもお馴染みのランディ・トムが音響演出に携わってます)。
ドルビー・アトモスで音響設計されているので、対応館だと、その臨場感たるや相当なものでしょう。非対応館での鑑賞だったのが残念です。
★★★。男にはやり遂げなければならないことがある。そんな映画です。
ログインしてコメントを確認・投稿する