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2016年01月17日23:12

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市川崑監督の透き通った哀しみ演出 『愛ふたたび』

10年前にDVD-Rに録画して、そのままになっていた映画『愛ふたたび』をやっと見ました。

先日見た『トッポ・ジージョのボタン戦争』と同様、市川崑監督がフランスと共同製作した合作映画です。

1971(昭和46)年の東宝映画作品です。日仏合作。


【物語】
フランス人青年ニコ(ルノー・ベルレー)が日本にやって来た。パリで付き合っていた日本人娘・みや(浅丘ルリ子)に会うためだ。右も左も分からない日本で戸惑いながらも、ニコはみやの故郷・金沢へ出向く。みやはニコの来訪に驚くが、フランス時代を懐かしみ、再会を喜ぶ。

しかし、その喜びは長続きはしなかった。


…カルチャーギャップや言葉のすれ違いにより、国際的な恋愛は成就しないという、モダニスト市川崑監督らしいどこか冷めた目線で描かれる恋愛劇です。

フランスで颯爽と暮らす浅丘ルリ子と、東京に来て文化の違いに右往左往するルノー・ベルレーの対比が面白い。女は強しです。

ルノーと妙に意気投合する日本人・石立鉄男も面白く、秋葉原でルノーの買い物につき合わされたり、ボロ車をルノーに借り逃げされるなど、ひどい目に遭いつつも悲惨に描かれない姿は、重苦しくなりがちな主題の映画に光を与えておりました。

パナビジョン・カメラを使った邦画最初期の作品であり、そのあたりにも監督のこだわりが見てとれます。透き通るような美しい映像なのに、うす曇ったような映像が多く、安心感と不安感が入り混じる、主人公たちの複雑な感情を描いているようでした。

桃井かおりが浅丘ルリ子の妹役でデビューしており、出番は少ないのですが、ちゃんと印象に残るのが良かったです。

★★★。
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