SF映画には”縮小モノ”というジャンルがあります。
古くはジャック・アーノルド監督の古典『縮みゆく人間』(今秋DVD化!)、『ミクロの決死圏』、『インナースペース』に『ミクロキッズ』といった作品群があります。
そして今回の『アントマン』が新たに加わることになります。
『アベンジャーズ』と世界観を共有する、新たな異色マーベル・ヒーローの誕生です。
【物語】
窃盗の容疑で服役していたスコット・ラング(ポール・ラッド)が出所した。
前科モノということで再就職もできず、分かれた元妻と暮らす愛娘への養育費も払えないスコットは、刑務所仲間とともに、金持ちと噂されるハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)の屋敷に忍び込むが、スーツとヘルメットを見つけただけだった。
スーツを試着してみたスコットは、たちまち体が1�僂△泙蠅暴未漾⊂弖發鮗�ける。
やがて博士の提案を受け、”アントマン”として敵と戦う決心をする。
…スパイダーマンやアイアンマンがヒーローとなるまでには、それぞれ深い背景がありましたが、アントマンはそれらとは全く異なる、異色の経歴の持ち主です。窃盗犯で服役歴があり、サーティワン・アイスクリームに就職するもクビになる始末。成り行きで”アントマン”となり、「娘のためにヒーローとなる」ことを決心する、言ってみれば普通の男なのです。
キャラクターも異色ならスタッフ・キャストも異色。
監督は、傑作コメディ『恋は邪魔者』で知られるペイトン・リード。マーベル映画は初めてどころかアクション自体も初めて。主役を演じるポール・ラッドもコメディ畑の人です。
アントマン・スーツを開発する博士で、物語のキーパーソンにマイケル・ダグラス。
『キャプテン・アメリカ』の第二作にロバート・レッドフォードが出演していたように、重鎮や大物俳優が登場するのがこのシリーズの面白いところです。
当初はなんとエドガー・ライト監督で製作が開始したと言われていますが、降板しています。ただし脚本・製作を担当しています(正直なところエドガー・ライト監督版で見たかった)。
時系列的には『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』後の物語なので、アベンジャーズはもちろん、シールドやアイアンマン、ヒドラなどの名称が劇中に登場(ヒドラは組織としても登場します)。スタンド・アローンな作品ですが、一応の予習は必要です。
これまでのマーベル映画にないユーモアが盛り込まれ、それでもアクションやVFXに手抜きはなく、ウェルメイドな出来と言えるでしょう。
例によって、エンド・クレジット後に次回作に繋がる伏線が張られているので、お見逃しなく。
★★★。
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