YouTubeの短編動画を映画化した不条理スリラー映画、『バックルームズ』を見てきました。
『オブセッション/災愛』とともに、低予算ながらもメガヒットを記録し、今年の映画興行を沸かせた大ヒット作です。
オリジナル動画を作成した若きクリエイター、ケイン・パーソンズが自ら監督。
製作・脚本・音楽も手掛けています。
ケイン・パーソンズの才能に惚れ込んでか、ショーン・レヴィ監督とジェームズ・ワンがプロデュース。A24の世界配給というのも恵まれています。
【物語】
家具のディスカウントショップを経営しているクラーク(キウェテル・イジョフォー)は、店の地下室の壁の奥に巨大空間があることを発見。興味を持ち、店のスタッフとともに探索をするも、”何か”に遭遇してしまう。
一方、クラークが通う精神科の医師メアリー(レナーテ・レインスベ)も、クラークを気にしてショップへやってきて、空間に迷い込む。
…ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の『CUBE』『ナッシング』、近作の『8番出口』に近いタイプの都市型スリラーです。The Backroomsは見ていて知っていたので、監督がもとのクリエイターであることもあって、世界観を損なわずに映画化しているようです。
低予算であっても、うまい役者を揃えているのがミソ。
主人公役のキウェテル・イジョフォーに加え、『センチメンタル・バリュー』も記憶に新しいレナーテ・レインスベが出演。ふだんスリラー/ホラー映画と縁遠いような俳優が出ていることで、普通とは違う化学変化を見せることに成功しています。
とはいえ理論的な解決策を見せてくれるタイプの映画ではなく、フランツ・カフカ的な不条理劇に終始するので、これで2時間超は長尺過ぎました。エンド・クレジット後の短編映像も蛇足に思えます。
★★★。
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