スティーブン・キングの原作をフランシス・ローレンス監督で映画化したディストピア『ロングウォーク』を見てきました。
おなじくキング原作で、こちらは心温まる『サンキュー、チャック』が公開されたばかり。
『サンキュー〜』でおじいさんだったマーク・ハミルが、今回は冷酷な軍人を演じています。
【物語】
国内を分断する戦争が起き、経済は破綻し、全体主義国家となったアメリカ。
全国から応募で集められた若者を、最後の1人まで歩かせるという過酷なレース”ロングウォーク”が今年も開催される。優勝者には大金が贈られるが、歩けなくなるとその場で射殺されるという非情なものだった。
母の反対を押し切ってレースに参加したレイ(クーパー・ホフマン)は、同じ参加者のピーター(デビッド・ジョンソン)らと、過酷な道中で打ち解けていくが、周囲はどんどん脱落していく。
…『アイ・アム・レジェンド』『ハンガー・ゲーム』を撮ったフランシス・ローレンス監督、よっぽどこのジャンルが好きなのか、今回もまたディストピア映画です。
といっても荒廃した都市などはほとんど描かず、文字通り「ひたすら歩く」若者を撮ってるだけ。これ以上ないほどシンプルなストーリーです。1人1人の死は残酷ですが、その中で友情を温めていく主人公2人が実に泣かせてくれます。
『シビル・ウォー』もそうだったけれど、もはやアメリカの分断や崩壊がフィクションとは言えなくなりそうな予兆がするのが一番恐ろしい。
映画は現実を映し出す鏡。いつか実現することのないよう祈るばかりです。
★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する