衝撃作『廃用身』を見てきました。
【物語】
ジャーナリストの矢倉(北村有起哉)は、高齢者に対する革新的な治療法”Aケア”を考案したというクリニックの院長、漆原(染谷将太)を取材する。Aケアは、患者の麻痺した手足を切断することで身軽にし、介護をし易くするというものであった。
治療された患者の成功体験などを取材し、感銘を受けた矢倉は、漆原に本を書くことを勧める。
…介護を”限りある資源”と言い放ち、静かな笑みを浮かべながら治療を進める医師を染谷将太が演じる怖い映画です。超高齢社会を目前にして、もはやSFではなくなったディストピア風な社会を切り取った、恐ろしい作品でした。
作風は『関心領域』にも似ています。
カメラはゆっくり前後にパンするだけで激しくは移動せず、演者も淡々としていてぞっとします。そんな中で、六平直政演じるおじいちゃんのエピソードだけは熱を帯びていて特に惨いです。
映画は明確な答えを出さず、見るものの判断にゆだねる形で幕を閉じますが、すでに直面している現実の思い課題として考えさせられます。★★★。
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