こちらの劇場で特集上映中の昭和ガメラ映画祭で、『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』を見てきました。昭和ガメラの第2作で、今回も4Kデジタル修復版です。
1966(昭和41)年、大映作品。シネマスコープ・サイズ。
怪獣映画にしては珍しい、上映時間100分という長尺です。
国立映画アーカイブ所蔵のプリントから起こされた上映素材です。
【物語】
前作で宇宙に追放されたガメラは、地球に戻っていた。
一方、戦時中にニューギニアの洞窟に隠したというオパールを秘密裏に回収すべく、密かに現地にやってきた日本人3人は、オパールを回収して帰国するも、それは宝石ではなく伝説の怪獣の卵であった。
やがて孵化した卵は、あっという間に巨大怪獣バルゴンへと成長し、日本本土に上陸する。
…昭和ガメラというと子どもの味方という印象が強い中、子どもが登場しない1作です。
前半は宝石の回収と密輸をめぐる生々しい人間関係を描き、後半はタイトル通りのガメラ対バルゴンの対決となります。そのためか特撮シーンが映画の後半以降に集中し、前半の人間ドラマはやや退屈。
ドラマ重視の割には、終盤のカギとなるダイヤを簡単に奪われるなど、粗が目立つ展開です。ガメラがバラゴンと戦わなければならない明確な理由もなく、ただ何となく目の前に敵(エネルギー源)があったから、では行き当たりばったり過ぎました。
とはいえ特撮シーンは見事。白黒だった前作とかわって総天然色になり、見応え充分。
バラゴンの光線でミサイル基地が破壊されるシーンなど、迫力があります。
現地民の娘を演じた江波杏子が日本人離れした美しさで、4K修復された映像ではさらに際立って見えました。
★★★。
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