柚月裕子の小説を映画化したミステリー『盤上の向日葵』を見てきました。
NHKでドラマ化されているようですが、そちらは未見です。
【物語】
1990年代の半ば。
とつぜん現れた棋士の上条桂介(坂口健太郎)が、数々のタイトルを勝ち取り、一躍注目の人となる。同じころ、身元不明の白骨死体が山中で発見され、刑事の石破(佐々木蔵之介)と佐野(高杉真宙)が捜査に乗り出す。
上条には、将棋の裏のプロとされる”真剣師”の東明(渡辺謙)との知られざる過去があった。
…これ、やりたかったのは『砂の器』ですよね(どちらも同じ松竹映画なのは偶然か)。
原作からしてそうなのか、映画化の際にそうなったのかは分かりませんが、キャラクターだけ見ても、
●佐々木蔵之介の刑事 →『砂の器』の刑事・丹波哲郎
●高杉真宙の刑事 →『砂の器』の刑事・森田健作
●坂口健太郎のプロ棋士→『砂の器』の作曲家・加藤剛 という相似形が見られます。
全国を歩いて捜査する2人の刑事も、クライマックスへ持っていく流れも、『砂の器』に良く似ています。
だからどうという訳ではなく、あの1974年の名作映画から影響が見てとれたというだけなのですが、それにしても重たいのは棋士の”業”です。こんなに重たい十字架を背負ってプロになるのなら、羽生善治名人など、どれだけ重い業を背負っているのか(笑)。
真剣師という、裏の稼業の仕事ぶりを見られたのは面白かった。
最強の名人が青森にいて、それを演じるのが柄本明なのも、この稼業の生々しさを伝えるのに一役買っています。
★★★。
ちょうどこの映画で、今年映画館で見た映画の100本目となりました。例年よりも早いペース。
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