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2025年09月19日19:22

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191分の力作 『宝島』

直木賞受賞の小説を映画化した『宝島』を見てきました。
上映時間191分に及ぶ力作です。不思議と長くは感じませんでした。

【物語】
1952(昭和27)年、アメリカ軍占領下の沖縄では、”戦果アギヤー”と呼ばれる若者の集団が米軍施設に押し入り、物資を奪っては人々に配るという行為が常態化していた。中でも、そのリーダー格のおんちゃん(永山瑛太)は人望も厚く、仲間からも信頼されていた。しかしある夜、嘉手納基地に侵入した彼らは、米軍の追撃に遭い、おんちゃんは行方知れずとなる。
十数年後、彼らのうち、グスク(妻夫木聡)は刑事となり、おんちゃんの弟レイ(窪田正孝)はヤクザに、ヤマコ(広瀬すず)は小学校の先生になっていた。おんちゃんの行方を調べていたグスクは、彼が島に潜伏しているという噂を耳にする。

…製作は東映とソニー・ピクチャーズ。『レジェンド&バタフライ』(2023)が収益ギリギリだったはずの大友啓史監督を再び迎え、邦画にしては大きな25億円という製作費を与えての映画化です。気合の入った大作でした。

戦後まもない時代から、有名なコザ騒動を経て、本土復帰へと向かう、激変期の沖縄を生々しく描いています。東映にしても、沖縄が舞台の映画といえば『沖縄やくざ戦争』もあるし、並々ならぬ熱量を感じました。

キーパーソンである「おんちゃん」(永山瑛太)は劇中ほとんど登場しないものの、その存在感が大きく、妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝の3人の行動原理はすべてこの男の不在によるもの。いない男の存在を大きく見せる演出が上手かった。

一方で、沖縄が抱えてきた問題の多くは、断片を見ているようであり、その根本的なものは伝わりにくかったとも言えます。このあたりは、非・沖縄県民である観客(自分)の、沖縄問題に対する関心の低さによるところからか。

長さを感じさせない、見ごたえのある大作でした。★★★。
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