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2025年09月14日19:14

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ジャンル特定不可の困った映画 『ベートーヴェン捏造』

ノンフィクション小説を、バカリズムの脚本で映画化した『ベートーヴェン捏造』を見てきました。

『のだめカンタービレ』や『テルマエ・ロマエ』のように、日本人役者が西欧人を演じるコメディかと思いきや、わりと真面目に作られたミステリー仕立ての作品だったのが驚き。笑える要素はほとんどありません。

かといってミステリーと言い切れるほどミステリアスではないのが困りものでした。

【物語】
(現代の日本。中学生の少年が、忘れ物を取りに音楽室へ行くと、音楽教師(山田裕貴)がピアノを弾いていた。教師は少年に、ベートーヴェンの伝記には知られざる一面があったと語り始める。)
19世紀。ベートーヴェン(古田新田)の狂信的なファンであった青年シンドラー(山田裕貴2役)は、秘書として雇われる。2人の間には確執があったが、やがて和解。しかしベートーヴェンの死後、その伝記の出版をめぐり、シンドラーはある行動に出る。

…古田新田のベートーヴェンは、その風貌も似ていて面白かったです。後世に伝わる天才作曲家というよりは、暴君的な俗物として描かれており、老境の寂しさも滲ませていてハマリ役。一方、異常なほどの熱狂的なファンである秘書=山田裕貴は、静かな狂気を見せておりました。

遠藤憲一、生瀬勝久(また出た!)、小澤征悦は見せ場が少なく顔見せ程度。
山田裕貴と対峙するアメリカ人=セイヤー役に染谷将太とは面白いのですが、印象的と言うにほど遠いです。

コメディとして振り切った方が良かったのでは。
伝記映画としても実録映画としてもミステリとしても中途半端。
19世紀ヨーロッパの街並みはチープなCGで、それはあえての演出なのかも知れませんが、堂々と現地ロケして撮るべきでした。そんな予算など無いのでしょうが…。

松竹映画のロゴマークのあとにMGM(Amazon studio)のマークが出るのだけは新鮮でした。★★★。
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