名門ハマー・フィルムの幻の作品群が、今月から3ヶ月に渡って毎月リリースされます。
ニューラインの”ホラー・マニアックス”第15期のラインナップに入ったもので、まずは『火星人地球大襲撃』をブルーレイで見ることができました。
1967(昭和42)年、イギリス=ハマー・フィルム作品。
本邦未公開なのが勿体ない名作です。
【物語】
ロンドンの地下鉄工事の現場から、奇妙な形をした類人猿の頭蓋骨が相次いで発見される。
つづいて同じ現場より、正体不明の宇宙船も発見され、船内にはイナゴのような形をした異星人の死骸も見つかる。宇宙物理学者のクォーターマス博士(アンドリュー・キア)は、それが500年前に飛来した火星人であると推測するが…。
…ハマー製ですが、ホラーではなくSFです。『原子人間』『宇宙からの侵略生物』に続く、科学者クォーターマス博士を主人公にした第3作となります。
太古の異星人の宇宙船と死骸から正体不明のエネルギー派が放出され、人々がパニックになるというのは、トビー・フーパー『スペースバンパイア』の原型であるようで、とてもユニーク。宇宙船に残留していた異星人の記憶を映像化し、彼らの目的を探るというのも面白い展開でした。
監督のロイ・ウォード・ベイカーはいかにも職人肌で、丁寧な仕事をする印象。
この映画では、その演出力よりも、特撮の見事さが勝っています。
空気に触れたことで一気に腐敗し、異臭がしまくるという異星人の死骸や、流線形の宇宙船、ラストのスペクタクルまで、特撮の見どころが連発します。カラー撮影も美しいです。
例によってブルーレイには膨大な特典映像も収録。
出演者のひとりで、今でも存命なジュリアン・グローバーが撮影当時を述懐するインタビューが泣けます。思えばこの人、『スター・ウォーズ』『インディ・ジョーンズ』『007』というビッグタイトルで悪役をやっている稀有な役者です。
★★★★。
次回は9月リリースの『魔獣大陸』(1967)!ハマー異色の冒険映画です。
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