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2025年07月04日23:57

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スタジオジブリの93年作『海がきこえる』

TV用の長編アニメとして1993年に制作・放送された、スタジオジブリ作『海がきこえる』の劇場公開版を映画館で見ました。大々的に映画館で上映されるのは、今回が初です。

原作は氷室冴子の同名小説。90年代前半の高知が舞台となります。

【物語】
高知出身で、いまは東京の大学に通う杜崎(声:飛田展男)は、高校生のころを述懐する。
ごく平凡な高校生だった杜崎の高校に、東京からの転校生・里伽子(声:坂本洋子)がやってくる。容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能な里伽子は人目を引く存在だったが、当の本人んは周囲と交わろうとしない。しかし意外なきっかけから、杜崎は里伽子と関わることになる。

…この2年後に、宮崎駿主導で『耳をすませば』が製作されることになるかと思うと、当時のスタジオジブリがベテラン監督に火をつけた作品として、興味深かったです。72分という短い上映時間ながら、作画・演出・音楽などのクォリティは高いです。

里伽子という風変わりな、しかし1990年代前半には間違いなくいたであろう女の子を見ていると、同じ時代に自分も生きていたことが思い出されて懐かしかったです。クルマ、音楽、ファッションから自販機の缶ジュースに至るまで、(当然ですが)すべてが自分と同じ時代のアイテムばかり。映画の舞台は高知で、自分は北海道ではありますが、意外にも似たような海沿いの地方都市を、しかもあの時代を切り取って見せてくれたことは収穫でした。

ジブリの若手集団が議論しながら作ったという、粗削りな作品。
名作とも傑作とも言い難いのに、忘れ難い作品として、スタジオジブリのフィルモグラフィにしっかり記録された作品です。★★★。
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