寡作で知られるビクトル・エリセ監督の2作品がNHK-BSで続けて放送され、録画したので見ました。まずは『ミツバチのささやき』です。
去年、久しぶりの新作となる『瞳をとじて』を見ました。
改めて、50年経っても作風が変わっていないのが驚きです。
1973年のスペイン映画。フランコ政権下で製作された作品です。
【物語】
1940年、スペインの片田舎。
少女アナ(アナ・トレント)は、村にやってきた移動映画館で『フランケンシュタイン』を姉と見て、すっかり魅せられてしまう。姉に、映画の怪物の正体を精霊と説かれ、信じるアナ。
そんな中、畑の中の廃屋にひとりの脱走兵がやって来る。
…独裁政権下の不安を巧みに表現した作品とも、少女の感受性の成長を繊細に描いた幻想的な作品とも受け取れる、不思議な作品です。
1本の映画、それもホラー映画が、少女の心の成長に大きな影響を与える過程が美しくて残酷です。
穢れの無い瞳で周囲を見つめるアナ・トレントの無垢な魂がフイルムに焼き付いています。綺麗な映画でした。★★★。
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