お正月の『海底軍艦』に続いて、「午前十時の映画祭」で『妖星ゴラス』を見て来ました。4Kリマスター版での上映です。
これは傑作。
DVD→ブルーレイでも所有していますが、映画館のスクリーン見るのは初です。
1962(昭和37)年の春休み興行で、東宝映画です。
東宝スコープ、パースペクタ・ステレオサウンドの作品です。
【物語】
1979年、宇宙開発が進んだ近未来。
土星探査に向かっていた日本の宇宙船・ハヤブサ号が、大質量の黒色矮星に遭遇。観測データを地球に送信した直後、黒色矮星に激突した。
世界各国も黒色矮星を観測しており、”ゴラス”と命名された矮星は、2年後に地球に衝突することが判明する。
国連宇宙学会の田沢博士(池部良)と河野博士(上原謙)らは、南極に巨大なエンジンを設置して地球の軌道をずらすという壮大な計画を開始する。
…地球に隕石やら彗星やらが衝突する映画には、ジョージ・パル『地球最後の日』、香港とニューヨークに隕石がぶつかる『メテオ』、ドリームワークスの『ディープ・インパクト』と同時期に公開の『アルマゲドン』があり、どれも「隕石の方を破壊する(または地球を脱出する)」というプロットなのに対して、『妖星ゴラス』は「地球の方をずらす」という発想なのが最高に面白いです。
それも、当時最先端の原子力によるエンジンを設置する案だったり、実現可能かどうかは別としてきちんと説得力があるのがリアルさを感じられる要因です。
監督は本多猪四郎、特技監督が円谷英二という黄金コンビによる作品。
南極基地の超精密なミニチュア・ワークスは、もはや芸術品のレベル。東宝特撮映画のひとつの到達点と言えます。ゴラスが地球に最接近し、異常な高潮で東京が水没するシーンも素晴らしい出来です。
池部良に上原謙、志村喬という学者トリオに加え、閣僚役の小沢栄太郎、河津清三郎、西村晃など、政治家サイドも超豪華キャストです。金田一耕助好きとしては、池部良と河津清三郎の東宝金田一役者が2人も出ているのが楽しいところ。
4Kリマスター版の映像はもちろん高画質ですが、パースペクタ・ステレオサウンドの立体音響の再現力も高いです。
何度見ても傑作は傑作!★★★★。
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