アカデミー賞の長編アニメーション賞にノミネートされた、スペイン=フランス合作の2Dアニメーション映画『ロボット・ドリームズ』を見て来ました。これは良かった!
ヨーロッパ映画ですが、舞台は80〜90年代のニューヨークで、そのあたりの描きこみ方の熱量も非常に高いです。
【物語】
ニューヨークで孤独に暮らすドッグは、友達ロボットを購入。彼にとって、ロボットはかけがえのない存在となる。
夏の日、海水浴に行った2人。しかしロボットは錆びついて動けなくなる。いったん帰宅し、翌日修理しにビーチに戻ったドッグだったが、ビーチは閉鎖されていた。海岸にひとり残されたロボットは、やがて冬を迎える。
…全編通してセリフはなく、音楽(往年の洋楽)と効果音のみ。シンプルに造形されたキャラクターの表情と動きだけで、かつて日本製アニメーションが得意としていたことを、欧米の感性で仕上げて、うまく行った好例です。
ロボットを置き去りにしたままビーチが閉鎖され、ニューヨーク市にビーチへの立ち入り申請を出しては却下され…というドッグの孤独なプロセスが可笑しくも哀しいです。やがて2人は、さらに哀しい運命を迎えますが、そこに悲壮感はなく、前を向いてしっかり進んでいくのが何とも欧米的というか。日本で作ったらこうはならないでしょう。
シンプルな物語というのがいちばん力強く、雄弁であるという、映画の基本を久しぶりにちゃんと見た気がします。
★★★★。良作です。
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