ティム・バートン最新作『ビートルジュース ビートルジュース』、黒沢清『クラウド』、ヨルゴス・・ランティモス監督『憐れみの3章』が同時に公開される今週金曜日に比べると、嵐の前の静けさのような映画興行ですが、2本の新作映画を見て来ました。
●『トランスフォーマー/ONE』(アメリカ)
…機械生命体が高度な文明を築く惑星サイバトロンでは、資源の枯渇が問題となっていた。
鉱山で働く採掘ボットのオライオン(声:クリス・ヘムズワース)と親友のD-16(声:ブライアン・タイリー・ヘンリー)は、ふとしたことから惑星の指導者・センチネルに目をかけられるが、体制をゆるがす巨大な陰謀に気づいてしまう。
のちのオプティマス・プライムと、宿敵メガトロンの親友時代を描く”エピソード・ゼロ”
に当たる物語。オプティマス(オライオン)が破天荒な性格の問題児で、メガトロン(D-16)がルールを順守する模範労働者だった、という設定が面白い。
2007年から続くシリーズとしては初の3DCG長編アニメーションですが、今まで通りマイケル・ベイとスティーブン・スピルバーグがプロデュースしています。
このシリーズの特徴は、『ワイルド・スピード』にも通じる、登場人物たちの熱量の高さあるのですが、今回の最新作でも熱量は損なわれることなく、胸アツな展開もちゃんとあるので、安心して楽しめました。よい出来。★★★★。
●『WALK UP』(韓国)
…映画監督のビョンス(クォン・ヘヒョ)は、インテリア業界志望の娘を連れて旧友の暮らすアパートへやって来る。3階の部屋を借りてアパートに住み始めるビョンス。撮影開始直前の映画はとん挫し、回顧上映のために海外から誘いが来るも、断ってしまう。やがて…
女性たちに囲まれる映画監督が主人公で白黒映画とくれば、フェリーニの『8 1/2』のようですが、華やかさはなく、食事やタバコ、友人たちと飲むワインの日々など、日常を切り取ってスケッチしたかのような作品。時系列もあいまいで、白日夢を見ているような錯覚を覚えます。
しかし、主人公を取り巻く人間関係は明らかな変化を遂げ、少しづつ不協和音がにじみ出てくる怖さがあり、そこにこの映画の味わいがあります。
★★★。
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