mixiユーザー(id:6337596)

2024年09月06日18:34

26 view

いつの時代も男と女は 『花様年華』

午前十時の映画祭にて、ウォン・カーウァイ監督の2000年作『花様年華』4Kリマスター版を見て来ました。最近の「午前十時の〜」は、午前9時や11時から上映されることも多く、今回も朝9時からの上映。それでもお客はしっかり入っていました。

2000年の香港映画。ビスタ・サイズです。
音響もレストアされている様で、生活音や、主人公たちの息遣いなどが、繊細に表現されていて驚きました。

【物語】
1962年、香港。
あるアパートメントに、2組の夫婦が引っ越してきた。
新聞社に勤めるチャウ(トニー・レオン)夫妻と、社長秘書のスー(マギー・チャン)夫妻であった。
やがて、チャウの妻とスーの夫が不倫関係にあることを知った2人も、慰め合うかのように時間を共有していく。

…ウォン・カーウァイの映画は、それほど熱心に見てはいませんが、短いカットと派手な色彩あふれる映像を作る監督とのイメージがありましたが、本作はゆったりした時間が静かに流れる、原色ゆたかな色彩の映画でした。

空間の作り方が面白く、どの場面でも、主人公たちは何かに挟まれたような構図の中にいます(あのアパートと階下の屋台までの階段!)。それが心の寂しさと現しているように見えます。

物語としては、要は不倫の話な訳で、下世話になりがちなのを、「官能的」という表現に収まるよう描いて見せた演出力は見事です。

トニー・レオンもマギー・チャンも、簡単に寝たりはしない、昔の男と女を体現していて良かった。

しかし結局のところは、女はちゃんと未来を見ていて、男はいつまでも未練に捕らわれていて、遺跡の穴に語り掛ける寂しい姿をさらすのだという結末に、男女の変わらなさを見せつけられた気がします。

★★★★。直接的な表現は皆無なのにこのエロさよ。大人の映画です。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年09月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930