ギャレス・エドワーズ監督によるハードSF『ザ・クリエイター 創造者』を見て来ました。
AI対人類なんて、使い古された題材のようですが、これが面白かった。
日本贔屓のエドワーズ監督らしく、オープニング、エンディングのクレジットは英語と日本語表記で、劇中の言語にも日本語が飛び交う作品です(例によってちょっと怪しい日本語ですが…)。
【物語】
今から約60年後の未来。
AIが起こしたとされる核爆発でロサンゼルスは壊滅したものの、復興が始まっていた。
AIを敵視するアメリカ政府は、空中要塞”ノマド”を建設し、AIとの共存を進める”ニューアジア”の各都市を空爆していた。
かつて潜入捜査官としてニューアジアで活動していたジョシュア(ジョン・デビッド・ワシントン)は、妻を亡くしたことから引退していたが、米軍の要請を受け、AIの創造主とされる”ニルマータ”を探す任務に着く。ニルマータは、最終兵器を開発したと噂されていた。
…AI対人類という構図が、アメリカ対アジアとも見て取れるのが面白いです。劇中で”ニューアジア”とされる地域は東南アジア(と日本)のようで、中国がどうなっているのかがほとんど触れられていないのが不思議ではあります。
ディストピアSFで気になるのが、社会がどうなっているかなので、その点が一番面白かった。AIと排除するアメリカに対して、アジアでは共存が成立しているというのも、妙に説得力がありました。
主役のジョン・デビッド・ワシントンは、こういう大作が似合うようになりました(お父さんほど表情に乏しい気もします)。追撃する米軍大佐役にアリソン・ジャネイというのも面白いですが、見せ場には欠けました。その分、AIロボット役の渡辺謙が活躍してくれます。
音楽は巨匠ハンス・ジマー。
大手の20世紀スタジオとリージェンシーの作品で、VFXがILMというのも、近年では珍しく大作感がありました。★★★★。
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