ケネス・ブラナー版エルキュール・ポアロの第3弾『名探偵ポアロ ベネチアの亡霊』を見て来ました。はじめてタイトルに「名探偵ポアロ」が付きました。
前2作、『オリエント急行殺人事件』と『ナイル殺人事件』に比べると、作品も役者もずいぶん小粒になった印象。実際、原作が「ハロウィーン・パーティー」という時点で小粒です。
ところが今回の第3作、シリーズでは一番面白かったので、映画というのはやはり見てみないと分からないものです。
【物語】
1947年。探偵業を引退し、ベネチアの街で悠々自適の生活を送っていたポアロ(ケネス・ブラナー)のもとに、旧知の仲であるミステリ作家のオリヴァ夫人(ティナ・フェイ)が訪れる。娘を亡くしたオペラ歌手が、著名な霊媒師(ミシェール・ヨー)を読んで降霊の儀式を行うので同席して欲しいというのだった。
しかし心霊現象を全否定するポアロの目の前で、不可解な殺人事件が起こる。
…原作に忠実なデビッド・スーシェ版「ハロウィーン・パーティー」と比べても、時代や舞台が大幅に改変されているので、もはや別物といっても良いほど。
しかし、前2作にあったポアロをめぐる感傷的な過去や苦悩は取り払われ、ミステリと謎解きに徹底しているので無駄が無く、ストレートな探偵ミステリとしてなかなか上出来なのでした。
ベネチアの運河に浮かぶ老朽化した屋敷に舞台を限定したのも正解。
セットも撮影も良くできていて、雰囲気も良いです。
ただしポアロ=ケネス・ブラナーを除くと、華やかなスターはミシェール・ヨーだけというのは寂しい。ミステリ映画というのは豪華キャストでなければ効果半減なのです。
IMAX版もあるようで、こちらも見てみたいところ。★★★。
次をやるなら「ABC殺人事件」をオールスター・キャストでぜひ。
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